道後御湯
6年前に全館フルリニューアルされた御湯さん。
先人の志に思いを馳せ、外湯だけに頼らない、
温泉そのものにもっと親しめる【新しい形の湯治】のための
内湯充実を目指した宿泊づくりに取り組んだ施設は言葉に表せないほど素敵でした。
まず 御湯 という名前に込められた想いから。
万葉の歌人・山部赤人が
「この地は遠い将来までますます神々しくなってゆくことだろう」
という伊予の国に感動した長歌から抜粋されています。
その長歌の中に「みゆ」の表現があり
温泉にかかわる全てのものの発展を祈念し「道後御湯」と命名しました。
ところどころに愛媛が感じられる造りになっておりホテルの中でも
たくさんの愛媛に触れることができます。
御湯エントランス正面ガラススクリーン、一部客室ベッド壁面・装飾パネルは
国内外で活躍する内子和紙職人・斎藤宏之氏が率いる五十崎社中が手掛けています。
「大洲和紙」と金属箔を使用した「ギルディング加工」のコラボレーションです。
フロント後方壁面、部屋番号表札、ダイニングのお皿に使用しているのは菊間今治原産の菊間瓦です。
新しい表現に挑戦されている「菊貞」小泉信三氏のデザインにより
地域の伝統を活かした「新しい和」をテーマとする道後御湯にふさわしい表現を生み出していました。
ロビーに飾られている菊間瓦のカエルはとても人気だそう。
6匹で「お客様を迎える」といった意味もあります。
8階スカイラウンジ壁面オブジェ。
こちらはなんと鉄工所の片隅に廃材として積まれていた型抜き板。
消防車に使われたものと聞いてとても丈夫で縁起が良いまさにSDGS。
お部屋は隅々まで愛媛が感じられ、温かみがあり上質な空間だけど、
どこかほッと一息できる空間はお部屋から出たくなくなるほど素敵です。
全ての客室にある露天風呂にはお風呂の中に座ると見える何か。があるので
ぜひ足をお運びいただいて見ていただきたいです。
心優しい、宮内ゼネラルマネージャーにたくさんの手土産をいただきました。
ありがとうございました。
私も御湯の魅力にすっかり虜になりました。
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