「社員の昇給」を考えている事業主のみなさま

    公開日:2024年09月10日

    ~人事・評価制度の導入から始めませんか?~

    【人事・労務】「人を育てる人事制度」の必要性

    物価上昇が続いている今、中小企業においても従業員の昇給は時代の要請となっています。大企業の多くや従業員数300名以下の企業の半分程度は4%から5%の賃上げをしていますが、さらに規模の小さい企業はなかなか昇給の現実は安易にできません。

    しかし、人手不足は顕著になり、より賃金の高い業種や企業を目指すというのは当然であり、それを止めることはできません。

    このまま手をこまねいていては、人手がいないということで会社をたたむことになりかねません。

    そこで、「社員の昇給」を考えている事業主のみなさま、人事・評価制度の導入から始めませんか?

    しかし、大企業行っている社員をランク付けして、ランクの高い人材には昇給率を高く、ランクの低い人材は昇給率を低く、あるいは昇給しないようにする制度は中小企業には馴染みません。

    中小企業では社内で競争することを避け、同業他社の社員と競争させないといけません。

    人を「資産」と考え、人を育て、能力を発揮してもらって利益を出す必要があります。ですから他の社員と比べて評価する(相対評価)のではなく、具体的に期待する社員の姿を明示して社員がそのようになることを期待することから人事制度は始まります。

     

    人事制度の大枠

    1.資格等級制度・仕事をする上での社員の能力を等級別に表したもの

    2.評価制度・・・期待する社員の行動を明確にし、具体的な評価項目を設定して、誰でも適切に評価できるもの

    3.能力開発制度・スキルを身に着けるための通信教育の導入や個人目標の導入

    4.給与制度・・・昇給原資の範囲内で、評価に応じた昇給額を決定するもの

     

    これらの中小企業に合った「人を育てる人事制度」を導入して社員のやる気を引き出し、無理のない持続的な昇給をしていただきたいと思います。